スモール・イズ・ビューティフルという言葉があります。オーガニックやシンプルライフに興味がある人は聞いたことがあるかもです。
読んで字のごとくで、イギリスの経済学者「E.F.シューマッハ」エッセイで紹介したことです。
もう、いままでのような生活、特に先進国とよばれる国に住む人たちがやっている生活はできなくなるかもです。
というより、もうしなくてもいいんじゃないでしょうか。
誰かに借金をさせて、お金をうみ、必要ないものまで売るために人を洗脳する。消費することが美徳といわんばかりに、大量に生産して消費する。
人は思考を停止させ、ただ言われるがままに動く。自分はどう考えるかよりも、みんながどうするかを優先する。
「千と千尋の神隠し」のお父さん、お母さんのようになるのが豊かで贅沢と勘違いをしています。
そして、そのような生活で豊かに生きられるのは、ほんのわずかです。
世界でも20%だけの人が豊かに暮らせ、のこりの人はドレイのような暮らしをする。それは本当に豊かなのでしょうか。
もうそろそろ目をさまして、本当の豊かさを追い求めることです。ですが、日本人には不要です。
なぜなら昔の日本人の生活が、まさに「スモール・イズ・ビューティフル」だからです。
スモール・イズ・ビューティフルとは?
大量に生産するため、地面や山をほじくりモノをつくります。お金のためにです。そして、お金をどれだけ儲けたかを争うように環境を破壊してきました。
問題をつくりだしては、その問題を解決するためにお金をつかう生活を僕たちはしてきました。
ビッグイズビューティフルな社会
大きいことがすべて、大きくすることが真理。そのように考え、お金を中心に社会をまわし、その活動にほとんどの人が参加してきました。
品質が素晴らしいからというよりも、売り上げや会社の規模が大きいからという理由でモノが売れていました。
でも、そんな基準でモノを買う人って、以外に少ないんじゃないでしょうか。
売れているモノが良いものなら世界一のラーメンはカップラーメンだよ
と我らが甲本ヒロトさまはおっしゃっていますが、カップラーメンが一番美味しいなんて思っている人は少ないはずです。
つまりは、一部の企業がやっている「だれが売上No1? 選手権」という、どうでもいいことにつきあわされていると考えることもできます。
もう、そんな生活まっぴらごめん
いまの若い人たちは、そう思って、その選手権につきあわないようになってきたんだとか。もうそれでいいんだと僕は思っていて、いまのライフスタイルに切り替えました。
「大きいことはいい」という勘違い
じゃあ、なんで大きいことはいいと思っているのでしょうか。
すりこみによる思いこみです。僕はそれを心の生活習慣病と呼んでいますが、映像と音によって脳を錯覚させることで、ほとんどの人が常識とかんちがいしてしまいます。
支配者層が大衆をコントロールするためにメディアをつかって、人を洗脳していたわけです。大きいものはいいものだ、大きく成長することがすべてなんだと。
でも、冷静にかんがえると、それって不自然です。ずっと成長をして右肩上がりをするモノってないんです。
なのに、大きいことはいいこと、すごいこととすりこみ、ほとんどの人がそう思わされます。
僕のような社会不適合者が逆のことを言ったところで、社会不適合者がなにか変なこと言っているとしか思われません。
スモール・イズ・ビューティフルへ
だけど、そんな「大きいことがいいこと」ということがウソだとわかってきて、それに気づいている人たちも増えてきました。
大事なのは循環し、自然と共生できる社会であり、コミュニティで身の丈にあった生活をします。
いろんなライフスタイルがあって、それがすべていいもので、すばらしいとお互いに、みとめあう社会へかわっていくことが求められてきました。
いわゆるナンバーワンじゃなくオンリーワンです。どこかの分野で一位とかにならなくてもいいわけです。そもそも順位をつける必要はないんです。
人には承認欲求というのがあって、その欲求をうまく満たしながら、その欲求をうめようとしなくなるところまで、人の意識が成長する必要があります。
そして、そうなるには時間はかかりますが、いま人類全体が、
みんなちがって みんないい
そんな意識になるよう進みつつあるように僕は感じています。
スモール・イズ・ビューティフルが新たな幸福観をうみだす
スモール・イズ・ビューティフルとは、
- 大きくなることがすべてという勘違いをやめて
- お互いに個性をみとめあい
- 身の丈にあった生活をしていく
- 大事なのは持続可能で循環する仕組みをつくる
そんな社会にするために必要な概念だと僕はとらえています。
がんばらなくていい
期待にこたえなくていい
自分らしく生きていい
誰かより自分のしあわせを
追求していい
このような許可を自分にだしてみましょう。がんばりすぎている人がやると、なんかホッとできて、人によっては涙が出てくることもあります。
でも、泣いてもいいんです
ムリしなくていいんです
あなたはアナタのままでいいんです
あなたがアナタらしく生きることが、世界に豊かさをうみだします。
スモール・イズ・ビューティフルな世界になったとき、あなたはどんな生き方をしますか?
日土水むらは、そんなあなたの行動を応援します。
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