若者は恋愛ばなれし、家族関係は希薄になってきたと言われています。
基本的な人間関係がうすれているわけですから社会全体が、
今だけ
金だけ
自分だけ
となるのもムリはないです。
とはいえ、それは個性を大事にしてきたからで、そのおかげで楽しく生きていける人もいます。僕もそんな個性を大事にするという価値観のおかげで楽しく生きられています。
なんだけど、日本人としてマツルことをやめてはいけないなぁと、この年になって考えるようになりました。
僕たち日本人は祭りのある暮らしのなかで自分が社会でどう生きるかを認識していたのだそうです。
そんな本来の祭りを日土水むらでもやりたいと、日土水市などをやっています。
マツリとは?
いまでは祭りのホントの意味や役割がわすれられ、娯楽としてしか祭りは見られていません。
祭りにどんな意味があるのか知らず、地域住民の参加意識が低下している祭りも少なくありません。
ですが、日本人の精神性と祭りの関係は深く、祭りが日本人の精神性を高めていたのかもです。
祭りが日本人の精神性にどのように関わってきたのでしょう。
共同体の結束強化
農耕社会における祭りは、共同体で神々を祀り、五穀豊穣を祈る場でした。共に祈り、共に祝うことで一体感を強くし、互いに助けあう精神を育みました。地域住民が協力して準備や運営を行うことで、地域社会の繋がりを維持・強化する役割を果たしています。
感謝の念の醸成
自然からの恵み、自然にたいして感謝をあらわす場として、祭りがあったようです。太陽、雨、山、海など、自然の力を神格化し、祭りで感謝を捧げることで、自然との共生を意識することが当たり前になってきたのかもです。
伝統文化の継承
祭りは神楽、舞踊、山車、屋台などがあります。これらは伝統芸能や工芸技術を伝承するためにありました。世代を超えて受けつがれてきた文化や芸能にふれることで、歴史や伝統への理解が深まり地域への愛着がわくわけです。
心の浄化と再生
祭りは「非日常的な空間」を体験する機会になります。神聖な雰囲気のなかで、神々や自然とつながっていることを感じ、自らを省みることで、心が心地よく、穏やかで軽くなった感覚になります。そうすることで浄化や再生がおこると考えられてきました。また、にぎやかな祭りのなかでストレスを発散し、活力を取りもどす効果もあるでしょう。
規律と秩序の意識
祭りの準備や運営には、いろんな役割やルールがあります。これらにしたがうことで規律や秩序を大事にするようになります。また、神事の雰囲気は自己規律をうながす効果があるとも考えられます。
芸能や技芸の向上
祭りは地域住民がそれぞれの才能を発揮する場でもあります。神楽や舞踊、山車の製作などを神さまに奉納することで、芸能や技芸の向上を目指すモチベーションが生まれ、地域文化が活性することも期待できます。
ということで祭りと日本人の精神性がおたがいに影響しあい、共に発展してきたわけです。
日本人の精神性を思いだすには、祭りの本来の意味を再認識し、地域住民が参加できるような取り組みが重要なんじゃないかと考えています。
マツルことで自分を思い出す
そんな祭りのある生活で日本人は精神性を高めてきたわけですが、祭りには「自分が何者か」をあらためて知るためにあるともされています。
ジブンを知る
話がとびますが「自分ってなんでしょう?」
これが自分という、確かなモノってないはずです。
たとえば明るい自分がホントの自分っていっても、いつでもそんな人はいません。いたとしたら、ちょっとヤバいですよね。
自分と呼んでいるモノは微生物のカタマリで、しかも絶えず細胞が生まれては死んでいて、魂の器として肉体は存在しているだけです。
そんな自分を認識するため祭りがあります。
祭りで自分がどんな役割をもっているか、どんなことをしたいのか、どんな個性をもっていたかを認識していたのかもです。
ジブンが全体の一部である満足感を味わう
祭りは神楽や舞を神々に奉納することで、魂を鎮め、慰め、共同体の安寧を祈ってきました。
そして祝詞を唱え、神酒をいただくことで生命の更新を象徴していたとされています。共同体の一員としての「ジブン」の生命もまた、祭りを通して更新されることを意味します。
神聖な息吹を感じながら、つながりを再確認し、「私」という存在を再認識するのが祭りです。
さらに祭りは神社が有るとかないは関係ありません。たとえ神社が消滅したとしても、人々が集い、共に祝うことで、祭りは成立します。
「ジブン」や「ジブンたち」を認識し、祝う場、それが祭りなのじゃないでしょうか。神様に奉納されるものに経済効果はありません。でも、それは地域社会を活性化させ、人々の心を豊かにしてきたわけです。
そんな祭りを日土水むらでは市として、古賀の町から発信したいと考えています。踊るも自由、見るのも自由。でもって、同じアホなら踊ろうぜブラザー&シスターと日土水は思っています。
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