食育をするうえで知っておきたい「食の誤解」

日土水むらの食育

インターネットのおかげで、自分がもとめれば、あらゆる情報が手にはいるようになりました。ですが、情報が多くて、どれが正しいかわからない。そう思っているかたもいるんじゃないでしょうか。

今回は食についての誤解をまとめました。本当に健康であるために知っておきたい大事なことです。

それって本当? 食生活に関する誤解

たとえば一日一食が良いとか、一日三食とらないとダメとか、まったく逆の情報が、インターネットのなかで、それぞれに正しさを主張しています。

そんないろんな情報のなかで、さすがに「これはこっちじゃなかろうか」ということを健康について、薬膳レストランの経営にたずさわり、薬膳や東洋医学を学んできた立場で話をさせてもらいます。

糖質制限は万能ダイエット法である

糖質を摂らないことで痩せられ、健康にも良いという考えです。

間違いじゃないけど、正しくもないです。

なかには糖質制限原理主義になり、糖質すべてをカットするなんて人もいます。それが原因で脳梗塞になり命を落とした人を知っています。

糖質制限ダイエットを広めた人は、公の場で謝罪したほうがいいんじゃないかと僕は思っています。

糖質制限ダイエットは確かに短期間で体重を減らすことができるようです。ただ、長期的に見ると体に負担をあたえます。とくに脳へダメージをくわえる可能性があります。

実際に糖質制限をした人が一番寿命が短かいという研究結果もあります。

糖質は脳の大事な栄養源です。糖質の80%が脳で消費されると言われていて、糖質を制限するのはキケンです。

たしかに、いまの普通といわれる食生活は糖質をとりすぎてはいます。問題はその中身です。

「三白癌」という言葉を知っているでしょうか。公にはされていませんが読んで字のごとく、癌になる可能性が高くなる3つの白い食材です。砂糖・小麦や白米など精製しすぎた穀物・牛乳です。

もしアナタが健康で暮らしたいなら減らしたほうがいい糖質です。なぜか言わないんですよね。なんでだろう?

サプリメントで十分な栄養が摂れる

食事から栄養を摂ることが難しい、めんどくさいからと、サプリメントで栄養を補えると考える人もいます。

ですが、サプリメントはあくまで補助的なものです。まずはバランスの良い食事をすることです。食事で足りないモノをサプリメントでとるようにしたほうがいいです。

そして栄養素は単体で働きません。

栄養の桶というのがあります。これは栄養はバランスが大事だよ、ということです。

栄養素一つ一つは木の板と同じで、それが組みあわせて桶ができますが、板の長さにバラツキがあると桶としては使えません。

たとえばビタミンCがいいからといって、それだけをサプリメントでとっても、ビタミンCはちゃんと働かないようです。

なにかが体によい、ダイエットに効果的とテレビで紹介されると、次の日にスーパーからそれに関する商品が消えることが、ときどきあります。

ですが、大事なのはふだんの食事と食習慣のバランスです。

そして日本に流通しているサプリメントは質に問題があるものがあります。中には石油でできていたりします。

サプリメントについてちゃんと理解し、調べて買わないと不健康になることもあります。

天然のものはすべて健康に良い

天然という言葉に強い健康イメージを持ち、加工されていない自然の食品はすべて健康に良いと考えがちです。

ですが、天然のものであっても身体に悪影響があります。

たとえばキノコです。自生しているキノコには毒があります。そのほか天然でも食べすぎると健康に害があります。たとえば銀杏は一日に2〜3粒が適量とされています。

天然ではありませんが玄米にも毒性があります。正しく調理しないと体に悪いです。一晩水につけたり、炒ってから炊かないと毒が体に悪さをします。

大事なのは情報を鵜呑みにしないことです。なにが正しいのか、どう正しいのかを自分で調べて考えることです。

大事なのは?

なにを食べれば健康になるのか。それはそのときによってちがいます。年齢や性別、住んでいる環境によってちがい、これを食べていれば正解という人類共通の健康食材はありません。

日本人をふくむ北半球の人は、これが健康な食事とされています。これを基本に、自分で考え、自分の体調を把握して、献立をつくることです。

「ま・ご・わ・や・さ・し・い」ものを適当に鍋(できれば土鍋)にぶちこんで、味噌や醤油・塩で味つけするとラクで栄養満点です。

大事なモノは体が知っている

なにをどれだけ食べればいいか。

それは、すべて自分の体がわかっています。アナタの体、いまどんな姿勢でしょう。上下、左右、前後どこかに重心がずれていませんか。

どこか痛いところや違和感がありませんか。病気じゃないけどなんとなく不調がありませんか。心はどんな状態でしょう。なにか思い悩んでいたり、かかえこんでいる感情はありませんか。ホントはなにをしたいでしょう。なんでそれをやらないのでしょう。

そのすべてがアナタの体にあらわれていて、それが姿勢になっています。それをととのえてみましょう。自然と自分に必要なモノを必要なだけ食べれば十分となります。

食と体がととのえばダイエットなんてしなくていい

僕は男性だからというのもありますが、ダイエットなんか本来必要がないと思っています。むしろ体を不健康にするのがダイエットです。

食べたり、食べなかったりを繰り返し、体重を増やしたり減らしたりすると、体がおかしくなります。ダイエットする必要のない人がダイエットを気にし、ダイエットをしなきゃ命に問題がおきる人は気にしません。

その問題は食についての知識じゃないでしょうか。正しい食べモノ、食べカタを知り、本来の健康な心と体をとりもどしましょう。

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